セントジョーンズワートはなぜうつに効果があるのか

セントジョーンズワートはアメリカでは気分を向上、安定させるためのサプリメントとしてサンシャインサプリメントなどと呼ばれ親しまれているハーブです。
アメリカでは、医薬品の認可はされていないのでサプリメントという扱いですが、ドイツではセントジョーンズワートをうつ症状改善の処方薬として認可しており、年間300万件もの処方箋が発行されています。

うつの症状は、脳内のセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン等の気分の調節に関わるモノアミン神経伝達物質のアンバランスや障害に起因するとされています。
セントジョーンズワートは特定の神経伝達物質に作用するSSRIやSSRIをさらに改良したSNRIなどの抗うつ薬と同レベルの薬効成分があると言われており、現在も調査・研究が進められています。

アメリカではSSRI等の抗うつ薬の投与者に関する自殺等の危険な副作用が社会問題化しています。
そこで、数々の臨床試験が行われ、うつ症状の改善効果と安全性が実証されてきたセントジョーンズワートが処方薬に代わり、注目されているのです。

鬱病の人の多くが不眠に悩まされていると思います。
良質な睡眠を得るために必要なホルモンであるメラトニンの不足によって睡眠障害が生じやすくなるからです。
メラトニンはセロトニンから合成されるホルモンなので、セロトニンの増加作用があるセントジョーンズワートの働きにより、入眠時のメラトニン不足が解消され、良質な睡眠が得られるようになるのです。
また、セロトニンが増加することでイライラや気分の落ち込みも軽減されます。
こういった点からもセントジョーンズワートはうつの症状改善に効果があるといえます。

セントジョーンズワートは全ての鬱病患者に効果をもたらすのか

数多くの臨床試験においてセントジョーンズワートの抗うつ効果が実証されていますが、これらは軽症から中等度の鬱病患者に対してのみです。
一部の研究では、中等度の患者への効果は認められなかったとの報告もあります。
また、重症の鬱病患者への効果も認められていないことから、セントジョーンズワートは軽症から中等度のうつの症状に効果があるといえます。

セントジョーンズワートは病院で処方されるSSRI等の抗うつ薬と同様にセロトニンの再吸収を阻害することにより脳内のセロトニン濃度を高める働きをします。
直接セロトニンの分泌を促すものではないので即効性は期待できません。
4〜8週間ほど飲み続けることにより、セロトニン神経が鍛えられ、多くの人が効果を実感できるはずです。

既に病院で抗うつ薬を処方されている人はセントジョーンズワートとの併用はできません。
その他の疾患で通院している人も必ず医師に相談してから使用してください。
病院に行くほどではないけれど、最近落ち込みやすい、眠れないといった悩みをお持ちの人にはセントジョーンズワートを試してみられると良いでしょう。


ページトップへ
Copyright © http://stjohnswort.kenkoh-mania.com/ All Rights Reserved.